如来と菩薩 2016 7 3

書名 外国人が必ず聞いてくるニッポンの不思議88 英語で説明!
    ボランティア通訳ガイドにも役立つ
著者 石井 隆之  Jリサーチ出版

 日本を観光で訪れた外国人が、
必ず聞いてくることは、なんだろうと思って、
目次をめくってみると、驚きました。
「如来と菩薩は、どう違うのか」
 これを説明できる日本人は少ないでしょう。
如来と菩薩の違いについては、
仏教の「悟り」の段階を示すもので、
なおかつ衆生に対する活動や行動様式も違うでしょう。
 これは、ある意味で、仏教に対する「本質的な問い」ではないかと思いました。
要するに、別の角度から「悟りとは何か」と聞いているようなものです。
 そう思って、驚いていましたら、
内容をよく読んでみると、
仏像に、如来像と菩薩像があって、
その関係から、如来と菩薩は、どう違うのかと聞いたものでした。
 仏教の「如来」は、キリスト教では、「大天使」に該当するでしょう。
「菩薩」は、「天使」に相当します。
 「如来」にしても「大天使」にしても、
もはや「人間的な悟り」を超えていて、「神」に近い存在と言えるでしょう。
 一方、「菩薩」とは、
如来を助け、衆生を具体的に救う存在で、
「実働的な存在」とも言えるでしょう。
 このように菩薩のような仕事をする人たち、
あるいは、菩薩を目指すような人たちを見かけるでしょう。
 たとえば、発展途上国において、
恵まれない人を助ける人たちや、
教育や技術習得を支援する人たちは、
菩薩を目指して奮闘しているとも言えるでしょう。























































































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